ささやき(informations)

夏草の線路~幼少期の記憶から

まだ弟も生まれていなかった頃だと思うのだけど

たぶんチェンマイでの事です

父親の仕事の都合で私は幼少期をタイで過ごしました

母に抱かれて草の繁る線路沿いの小道から

通りすぎる列車を見ていました

列車は普通の客車ではなくて

くすんだ緑色の制服を着た兵士達が満載されていました

私と母が手を振ると

鈴なりになった兵士たちも手を振り返してくれました

その頃まだ母は若くてたいそう美しかったのです

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