技能実習の現場から(technical intern trainee)

技能実習生とベトナム語で話そう

こんにちは、おりかなです。

今回は技能実習生の子たちと打ち解けてお話しするにはどうしたらいいかな、という話です。

技能実習生は日本語が話せますか?

ズバリ、技能実習生は日本語が話せます。漢字も読めます。彼等は優秀なんです。

技能実習生たちは日本に来る前にけっこうな時間とお金をかけて日本語を勉強して来ます。

今回うちに来た子たちはN3を取得していました。ある程度は日本語でコミュニケーションがとれます。もっとも、受け入れ側の私たちが日本語しか話せないので、日本語でやるしかないのです。ベトナムでは英語を学習する機会はありますが、それほど浸透していない。普通の日本人と大差ないレベルです。なので、例えばフィリピンの人とかには英語を交えてのコミュニケーションは有効ですが、ベトナムの子たちにはあまり通じなかったです。

ベトナム人はそんなに英語は得意じゃない

聴くよりも読む方が得意

書くよりも話す方が得意

ベトナムは中国と地理的にも文化的にも近いところがあるので、漢字にも親しんでいます。口頭で説明しても伝わりにくいときは、文字に書いて見せていました。文章で見せると「ああ~」と頷いていました。漢字を使った説明が、意外と伝わるのです。

凄いな、と思ったのは、彼等がうちの施設に来たときに「入所者さんの名前のリストをください」といって名簿を持ち帰り(もちろん個人情報なので、取り扱いは厳重にさせましたが)仕事はじめの日までに入所者の名前をほとんど全部覚えて読めるようにしてきたことです。日本人でもそんなことをする人はなかなかいないじゃないですか?

さて、せっかくネイティブのベトナム人が身近にいるんだから、ベトナム語を覚えて彼等とベトナム語で話してみたい。と私は考えました。勉強のためにCD付きのベトナム語の入門書を何冊か買って、通勤のときに聴いたりしながら練習してみました。そして覚えた言葉を彼等の前で話してみたりしたのですが、結果としては、うまく伝わらなかったです。

ベトナム語は中国語よりもイントネーションの種類が多く、短い言葉にいくつも意味があって、とても私には発音を使い分けることができなかったのです。何か話しかける度に怪訝な顔をされるのでちょっと心が折れかけました。それでもいくつかのよく使う表現は聴きとってもらえるようになりました。まあ、日本人の話すベトナム語だと思って、意味をくみ取ってくれているのだと思いますが。

ベトナム語は北のハノイと南のホーチミンではまるで発音が違う。さらに中部では別な国の言葉のように単語自体が変わってくる。中部ベトナム語(フエの言葉)は同じベトナム人でも理解できないときがあるそうです。それもベトナム語を覚えにくい原因のひとつです。目の前の人がハノイの人かホーチミンの人かで発音が変わる。まあ日本ではベトナム語というと主に北部の言葉を教えている場合が多い。でも北部の言葉が共通語というわけではないのです。

もっとも使えるベトナム語はこれだ!

日本の職場で日本人がベトナム人と会話擦るときにいちばん使えるのは

「không(コンあるいはホン)」です。

意味はNO。

ただしこのkhôngを後ろに付けると疑問文になるのです。

 không coだと「無い」という意味ですが、

co không? だと「ある?」という意味になります。

覚えた単語に全部「 không」を付けるだけで表現の幅が増えます

覚えたベトナム語はどんどん使ってみよう。通じなくても気にするな(( ´艸`)

今回はとりあえずここまで。

また記事を更新しますのでお待ちくださいね。

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