介護の技能実習生の初級試験対策は、これだけやれば安心です‼️
初級試験とは
技能実習生は入国後だいたい8ヶ月目をめやすに初級試験を受けることになります
初級試験に合格しないとそこで帰国しなくてはならなくなります
日本に居続けるためには初級試験合格が必須なのです
そして実務24ヶ月で専門級試験、実務48ヶ月で上級試験となります
専門級試験に合格すればさらに2年、日本で働くことができますが、そこで特定技能に移行する実習生も多い
特定技能であれば正社員として働くことができます
さて、初級試験の内容は「筆記試験」と「実技試験」です
「筆記試験」は文章を読んで◯か×かを答えるもので、内容は介護に関する基本的なことです
N3を持っている技能実習生ならばまず落ちることはないくらいの難易度でしょう
「実技試験」は本物の入所者を相手に実際に介助を行う様子を試験官が評価します
初級の場合は「仰臥位から側臥位への体交」「起居」「上半身の着脱」「車イスでの移動」に加えて「車イスの点検」「手洗い」そしてイラストを見て事故発生時の正しい対応を選択する問題が実施されます
特徴的なのは、実技試験はすべて指示者役の職員(普段実際に技能実習生を指導している職員とか)が日本語による指示をして、それを受けて技能実習生がひとつひとつの動作を行うことです
はっきりいえばこのくらいの時期になると、ほとんどの技能実習生はいちいち指示をしなくても入所者を起こして食堂まで連れてきたり、一人でおむつ交換をできてしまう(おおむね専門級試験レベルの内容)ものなのですが、初級試験の目的は技能実習生が日本語による指示を的確に理解して動けているか、入所者や職員と日本語でコミュニケーションがとれているかをチェックするものなので、このような形式になっていると考えられます
これが専門級になれば、指示無しでの一連の介助(ベッドから起こして車イスに移乗介助するとか)の試験になります。
初級試験の実技のポイント
まず、初級試験は多分に指示役の職員の試験でもあると言えます
受験する技能実習生がスムーズに実技の動作を行えるかどうかは、指示役の声かけにかかっています
私の場合は、指示の言葉とそれに対応する技能実習生の動きや入所者への声かけまですべて台本を作り、「試験課題」の紙に書き込みました
それを技能実習生と共有し、声かけと動きを練習しました
「試験課題」には記載のない動作、例えば布団をめくる、等の動作をいつ行うかとか、靴は履かせるのか履かせないのか等も設定しました
言葉の言い回しによっては、実習生にはしゃべりにくい場合もあるのでその際には「自分が言いやすい言葉に変えてもいいよ」と伝えました
それをまず、職員が入所者役となって練習するのです
次にモデル役の入所者の選定がカギとなります
実際に介助が必要な方を選ぶのが基本なのですが、コミュニケーションがとれて介助も必要な方、というのはなかなかいなかったりします
多少ADLが高くても不自由な演技をしてくれる入所者がベストだと思います
試験であることを理解して協力してくれる入所者であると言うこともできます
普段から指示役の職員も含めて技能実習生と入所者(及び入所者の家族)との人間関係を作っておくことが肝心です
入所者が協力してくれれば、まず不合格になることはない、と断言できます
それくらい入所者の選定は重要ですし、普段から入所者に信頼されるケアを職員も技能実習生も行っていることが重要なのです
さらに付け加えておくと、私は技能実習生の試験に先だって「評価者資格」を取得するための講習を受講しました
もともと指導者資格はとっていましたが、試験の概要を知るために試験官の資格も取得したのです
特に技能実習生の子達が専門級試験を受験したときにその効果は発揮されました
現在は専門級のさらに上、上級試験の評価者資格を持っています
まあ、おそらく上級試験を受験する技能実習生はほぼいないであろうと推測していますがね(^_^;)
まとめ
初級試験に合格する(させる)ために
実技試験は指示役の職員の出来にかかっている(台本を作って練習すべし)
実技試験は入所者の選定が命(協力してくれる入所者を選ぶべし)
そのためには普段から利用者に信頼されるケアを行うこと
可能なら指導役の職員は評価者資格を取得するとよい(試験官の思惑を知るべし)
参考にしていただければ幸いですあれば
追記
ついに2期生の子達の初級試験があります
準備は万端? でもないけれど、合格レベルには達していると思っています
しかし
このタイミングで自分自身がコロナ濃厚接触で自宅待機に‼️
当日の指示役をすることが出来なくなってしまいました
はじめはテレビ電話でも使って指示しようかとか考えましたが、現場の職員に代役を頼みました
やるだけのことはやった
あとは合格を信じて応援するのみです