技能実習の現場から(technical intern trainee)

技能実習生、結婚式に行く!(結婚式当日編)

「ベトナム寺に泊まってきた~技能実習生、結婚式に行く(前日編)」の続きです。

こんにちは、おりかなです。先日行われた神奈川県は愛川郡半原にある仏教寺院、Chùa Việt Namでの結婚式の当日の様子です。

画面をクリックすると動画が観られます

https://www.facebook.com/1075898909243832/posts/2256367454530299/

さて結婚式の当日。

6時起床。誰かが起きろ~ということもなくみんなモソモソと起き出します。各自で寝袋をたたみます。

夜間の雨もやんで敷地内は所々大きな水溜まりが。サンダルばきだとどうしても靴下が濡れてしまうので裸足でとおすことにしました。

新婦さんはもう結婚式のメイクを始めていました。昨晩、遅くに来た人がメイクアップアーチストだったのです。三段くらいある道具箱を開いて、ヘアアイロンで新婦さんの髪をカールしていました。付け睫毛をつけて目元もパッチリさせていました。新婦さんが終わったあとに新郎さんもメイクして、そのあと技能実習生の子や他の友達もメイクしてもらっていました。

ここで技能実習生の子たちから驚きのお願い事が!

花嫁さんのブーケを生花にしたいからお花屋さん探して!

とのこと。んもう、結婚式の当日の朝だよ!?

ちょっと呆れましたが、スマホで半原付近の花屋さんを探しました。

もよりの花屋さんにメールしてから定休日だと気づき、別なところを探しました。お店は見つかって、時間までに作ってくれるということでしたが、配達はしておらず、取りに行かなくてはならなかくなりました。10キロくらい離れている。新郎の友人に自動車で静岡県から来ている人がいたので車を出してもらいました。

助手席でGoogleマップでナビをしましたが、現在地のマークが分岐より若干遅れていて少し焦りました。なんとか無事花屋さんに到着、車の向きを変える間に花屋さんでブーケを受け取りました。きれいな花束。技能実習生の子にも同行してもらって、これで大丈夫か確認してもらい、OKをもらいました。

お寺までの帰路は車のナビを使用したので私は座っているだけ。無事に新郎新婦の写真撮影に間に合って渡すことができました。お花代は私からのプレゼントということで。

これはお供え物です。お菓子が綺麗に盛り付けられています。

さて、それに先だって、7時に朝食を食べました。

朝食は丼に盛られた汁無しのビーフン? だけ。

美味しいけど汁気がないので少し喉が乾きました。

全体的に汁物が少ない?

水は飲み放題だけど、お茶とかも住職さんたち以外はいれない様子でした。

他の人たちは朝食後に結婚式のご馳走の準備をしていました。ライスペーパーを半分に切ったり春巻を作ったり混ぜご飯を作ったり、パンみたいな四角いお麩を切って油で揚げたりしていました。私もライスペーパーを切るのを手伝っていましたが、途中で花を受け取りに行く時間になったので、抜けて外に出ました。

さて、無事に花を新郎新婦に届けてから後。

11時ころ、みんなお堂に移動し始めたのでついていくと、お堂の裏でアオランを着はじめたので、私も一着もらって身にまといました。基本、着終わったらまたロッカーに戻しているようでした。

アオランを着ると表の階段を上がって2階の礼拝堂に集合。もうお経が始まっていて、新郎新婦が祭壇の前に並んでひざまづいていました。住職さんたちが左右にわかれて正面に座りお経を読んだり式を進行していったりしていました。

この時の礼拝では昨晩はいなかった男性の信徒さんがいて、読経の所々でコーンと鐘というか鉢を打ちならしていました。住職さんたちもマイクを手に持っての読経です。

ここで不思議だったのが、新郎新婦の隣に、お揃いの真っ赤なアオザイを来たふたりのベトナム人が一緒に立っていたことです。知り合いの新郎はスーツにネクタイ、新婦はアオザイを着ていました。ご両親が来ていないから、親族の代役をする人たちなのかな、と思っていました。

お経が終わると、次は昨晩飾り付けした1階の講堂に移動して、セレモニーの始まりです。

しかしよく見ると、祭壇に結婚指輪とプロフィールの載った結婚証明書?のようなもなが二組? 乗っかっていました。

なんと、二組のカップルの結婚式を一緒に執り行っていたのでした。あちらの方はまだ関係者が多かった。

技能実習生の子が、この日にこの場にいられない新郎新婦のご両親のために、スマホのzoomかなにかで(facebookのテレビ電話かな?)結婚式の様子をベトナムにリアルタイムで中継していました。偉いね!

私にはよくわかりませんでしたが、定められた手順にしたがって指輪の交換と、互いに礼をして、あとはケーキカット、それから結婚証明書を二人で持って写真撮影とかしていました。

それが終わると披露宴なのかな、食堂にみんな移動して、13時ころに食事会が始まりました。

披露宴のご馳走のメニューは

豆の入ったまぜご飯、春雨(ビーフン?)、生春巻き、あげ春巻き、揚げたお麩、野菜のピクルス、ウェディングケーキなど

春巻きは唐辛子をいれたニョクマム? につけて食べました。お寺なのでお酒はなし。お水をのみました。美味しかったけど、揚げ物で喉が乾きました。

内緒ですが、この食事会は状況的には極めて密でした。マスクは当然はずしていますが、みんな同じお皿から取って食べていたし、ニョクマムも同じ器に入っているのを四五人で共用していました。席も1個あけたりしないし、アクリル板もありませんでした。感染予防的にはアウトでした。もしかしたら感染するかもなぁとちょっと覚悟はしていましたが。

途中でまた住職さんのお話があり、新郎新婦さんたちが前でスピーチし、誰かがベトナムの歌を歌い、本来はまる一日かけてお祝いするそうですが、さすがにコロナを心配してか2時半にはお開きになりました。

最後に新郎新婦からお礼の言葉がありましたが、付け加えて日本語でもお礼の言葉を言ってくれました。私だけじゃなくて、市役所の係りの人とかも来ていたのかも知れないので、私だけに向けたものではないとは思いますが、これは嬉しかったです。

お開きになったあと、お寺の前で写真を撮りました。帰りはまたバスで本厚木まで戻り、電車に乗ります。時間があったら江ノ島でも行こうかと話していましたが、さすがにちょっと疲れました。上野まで一緒に戻り、そこでご飯を食べて解散しました。

今回は、自分以外みんなベトナム人という環境で、日本にいるのにまるで自分がベトナムに来たみたいな感覚になりました。そして、日本に来たばかりの技能実習生はこんな気持ちなのかな、と想像しました。

なかなか普段はできない体験だったと思います。

いつか本当のベトナムにも行ってみたいですね。

それでは今回はこの辺で。また記事を更新しますので、お待ちくださいね(*´∀`)♪

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