技能実習生の子とお寿司屋さんに行ったときの事です。
お会計を済ませてさあ帰ろうとしたら、何故か出口のところで板前さん二人とおかみさん? みたいな人が立ってて「お待たせしてどうも申し訳ありませんでした」と謝られました。
これは…
思い当たることはひとつ。
実はベトナムでは生の肉や魚を食べる習慣がないので、一緒に行ったベトナムの子も何品かはどうしても口に入れられなくて私がもらったりしたのだけれど、次のお寿司が出てくるまでの間にけっこう渋い顔をしながらスマホをいじっていたりしたから、それをお店の人が見ていて「何か気に入らないことがあったのかな」と心配されてのことだと推測します。
渋い顔をしているときに「大丈夫?」と私が訪ねるとニコッと笑ってウンウン頷くのだけど、本当はちょっと気持ち悪くなっていましたゴメンナサイ、と後でベトナムの子にも謝られました。
そう、これも日本人とベトナム人の違いで、日本人なら多少嫌いな食べ物を出されてもその場で顔をしかめたりはしないと思いますが、ベトナム人はもろに表情に出るのです。嫌なことを言われたり気に入らないことがあったときも、すぐに顔に出ます。
これはベトナム人の習性であって、けしてこちらを非難したり反抗したりしているわけではないのです。日本人のように表情を取り繕う習慣がないのです。ある意味とても素直なのだと思います。
なので私も食事中は特に気にしなかったけれど、お店の人が心配してしまったのでした。
このベトナムの子は、いつもご飯何食べようか、と聞くとはにかみながら「牛肉!」か「韓国料理!」のどちらかなのですが、この時は私がお寿司でも食べようか? と言ったのでお寿司屋さんに行ったのでした。あとで「やっぱり鰻か韓国料理にすればよかったね」と言って慰めましたが、今回行ったのは東京駅近くのビルの35階に入っているお寿司屋さんで私でもランチでこんなところには入ったことがない(1人7000円くらいしました)ようなところで、はっきり言えば上等なお寿司屋さんだったのですが、ベトナムの子の口には合わなかったようです。
ちなみにこのベトナムの子は、鰻の蒲焼きは大好きです。肉もレアとかは苦手でたぶん全体的にしっかり焼いたものが好きなのだと思います。
皆さんの職場でも、ベトナム人スタッフに何か注意したときに、もしかしたら彼等が反抗的だ、と皆さんが感じる表情をすることがあるかもしれません。しかし、日本人が同様の表情を見せるときとは、内心の温度はかなり違うと思います。「しかられちゃった、嫌だなあ」という感情がストレートに表情に出ているだけなのです。
基本的にベトナム人はプライドが高いので、叱るのであれば他に人がいないところで、理由をちゃんと説明して注意すれば納得するはずです。
日本人とベトナム人の感情表現の違いについて、少し考えさせられる出来事でした。参考にしていただければ幸いです。
それでは今回はこの辺で。また記事を更新しますのでお待ちくださいね(*´∀`)♪