ベトナムにはホビロン(hot vit lon)という食べ物があります。日本人には馴染みのないものですが、ベトナムなどの東南アジアでは割とポピュラーなもので、町の人のソウルフードなんだとか。日本人も、その見た目にはじめはギョッとするけれど、食べてみたらみんな美味しいと言って病み付きになる、と技能実習生の子が言っていました。
ではそのホビロンの正体とはいかに?
ホビロン(hot vit lon)とは、孵化直前のアヒルの卵を茹でたものなのです。当然、中には黄身と白身の代わりに、鳥の形をしたものが詰まっているのです。
こ、怖い。
技能実習生の子とベトナム料理屋に行った時に、これを食べさせられそうになったのですが、その時はkhon co、品切れだったので食べられませんでした。代わりに先日、それのウズラの卵版であるTrứng cút lộnを賞味する機会にあずかりました。
テーブルに運ばれてきたのは小皿に10個くらいの、殻を剥かれた田螺みたいな? 件の卵がエスニックなソースに和えられたものでした。
うん、予想したよりは大丈夫。薬味の葉っぱとかがまぶされているので、鳥そのものは半分隠れていました。技能実習生の子達の視線を集めながら、いざ、経口摂取。
うむ、鳥だ。
骨とか内蔵とかは全く気になりませんでした。食感は鶏肉そのもの。それに卵の黄身の味もあります。シンプルに美味しかった。ビールが欲しくなる味でした。
ただし、これがアヒルの卵だったらどうでしょう? ちょっと怖いかも。ウズラの卵だからまだ食べられたけど、鶏卵大のコイツにかぶりつくのはいささか勇気がいる気がします。ま、食べたら美味しいのだろうけど。
考えてみると、普段生肉を食べないベトナムの人たちからしたら、日本人の大好きなお刺身だってかなり気味の悪い食べ物ということになるでしょう。普段食べなれているけれど、初めて見たら衝撃的な食べ物は日本食にもたくさんあるのだと思います。
結論。サザエの壷焼きを食べられる人ならば、ホビロンも食べられるでしょう。
それでは今回はこの辺で。また記事を更新するのでお待ちくださいね(*´∀`)♪
よい休暇を。おりかなでした。