職業としての介護(caregiving as a profession)

こまどり沢に熊が出る(八ヶ岳しらびそ小屋付近)

初夏の八ヶ岳温泉巡り

5月末、八ヶ岳に2泊して登ってきた

夏沢鉱泉に泊まり、硫黄岳、天狗岳を経由して本沢温泉泊、下山して稲子湯で立ち寄り湯をして帰って来た

もともと天気予報で3日目は未明から雨とのことだったが

2日目は晴れて山頂から遠くの山々を望むことができた

まだ虫もほとんどおらず(特に虻)快適な山行だった

夏沢鉱泉

夏沢鉱泉から

夏沢鉱泉に泊まったのは二度目

部屋はリニューアルしたのか床が高くなっていてきれいな感じだった

ドライヤーはないけれど部屋にコンセントがあってWi-Fiもつながる(ちょっと弱いが)

お湯は鉄と硫黄味が混ざったようなお湯で体がよく温まる

自分が入ったときは他に誰もおらず貸切状態だった

小タオルと歯ブラシがつくが、体を拭くタオルを持参した方がいいだろう

夏沢鉱泉に泊まるメリットはご飯が美味しいことと、茅野駅からの送迎を受けられること

1日2回、今回は午後15:30の便を利用した

新宿からのあずさの時間に合わせられている

桜平の上の駐車場から少し歩くことになるので歩ける靴があった方がよい

いつも前泊するときは平地の服、平地の靴で移動するので、サンダルを履いていることも多いのだが、今回はスニーカーにした

私の山行のスタイルとして、下山後の移動は山の服を着替えることにしているので、いつも替えの服と替えの靴をザックに入れて山を登っているのだ

他人よりも若干荷物が大きくなるのはそのためであろう

でも新宿とかを山の格好で歩くとちょっと人目を引いて恥ずかしいのだ

夏沢鉱泉のご飯は自家菜園で採れた野菜を主に使い、量もたっぷりしていて美味しい

生ビールは700円

それから、夏沢鉱泉はカード決済OK

これは助かる!

硫黄岳から天狗岳へ

2日目は夏沢鉱泉で朝食を食べてから出発

八ヶ岳は山小屋も多いので山小屋で昼食を食べることもできる

またカップヌードル等も持参していたので、二人パーティーだけどお弁当を1個だけ頼んだ

幕の内みたいな感じ

そういえば生ビールを頼んだときに代金を請求されなかったけど、そのまま払い損ねてしまった

「生ビールをいただけますか?」と頼んだのでもしかしたらいただけてしまったのかもしれない

さて沢沿いに登っていく

オーレン小屋(懐かしい、初めて八ヶ岳に登ったときに泊まった、大部屋でどこかのオヤジさんのイビキがうるさかった記憶がある)の前を通過して硫黄岳へ

山頂は風が強かった

ウィンドブレーカーを着てはいたが顔や手先の体感温度が低くてちょっと長居できなかった

天気はよくて横岳、赤岳もすべて見えていた

天狗岳も見えていたがけっこうな高低差と距離がある感じがして、あそこまで行くのかとちょっと不安に思った

そこから夏沢峠の方へ下る

急な岩の多い道で、これを逆に登るのはしんどそう

夏沢峠でトイレにいきたかったのだけど

なんと!

ヒュッテ夏沢はメンテナンスのため当面の間小屋締めの張り紙が!

そのためか、屋外のトイレもすべてクローズされていたのだ!

なんとトイレが使えない!

まあ根石岳山荘まで我慢するしかないか

夏沢峠ではお弁当を食べた

日持ちをよくするためだろうけど、ご飯が乾いて割り箸が折れそうだった

そして職場から職員のコロナ陽性の緊急連絡が!

手元にスマホしかないのでどうしようもないが、写メに撮っておいたシフト表とにらめっこしてとりあえず夜勤を代われそうな職員の候補を何名かピックアップして

それから職場に電話して出勤していた職員から夜勤交代の交渉をしてもらうようお願いした

ソフトバンクなので山ではちょっと繋がりが悪いのだがそれでも以前よりは改善されてつながるようになった

そらから天狗岳方面へ

見た目には急だが実際に歩くとそこまで大変ではなく、ほどなくして根石岳山荘へ

そこはやはり風がきつかった

余談だけど、初めて八ヶ岳に登ったときに根石岳山荘にもちょこっと寄ったのだけど、小屋番のオヤジさんの対応がちょっと不快だった

登山を始めたときに手に取ったまんが「山登り始めました」(「山小屋で会いましょう」だったかも(^_^;)の中にも八ヶ岳の山小屋マップがあるのだが、

なんと!

その中に根石岳山荘だけ載っていないのだ

これは私の推測だが、著者が根石岳山荘の取材をした際にも小屋番のオヤジとひと悶着あって、意図的にマップに掲載しなかったのではないか、と思っている

とにかく今回は件のオヤジはおらず

無事にトイレだけお借りした

風か土砂の流入か、入り口から土砂が流れ込んでいるところがあって山小屋のスタッフさんがかたづけをしているようだった

coffeeでも飲もうかとも思ったけど、先も長いので出発

根冠山を越えると、晴天にくっきりと天狗岳の双耳鋒が浮かび上がった

本沢温泉方面に分岐する新道のわきにザックを置いて、軽装で山頂アタック

ちょっと風が強い

前日に東天狗から女性が滑落したというネットのニュースを読んでいた

まあしかし、無事に東天狗山頂へ

結構険しいが、見た目よりは登りやすい

そこここにアイゼンの爪痕だろう、岩の表面に無数の傷がついていた

山頂で風を避けられる岩影を選んでコーヒーを飲んだ

スプーンの代わりにトッポでかき混ぜる

降りるのが惜しいくらい眺めがよかった

分岐まで戻り、ザックを回収、新道を下り始める

新道に下りたとたん、嘘のように風が止まる

そういえば以前もここで休憩したな

ここは風が来ないのだ

しかし登山道が荒れていてけっこうな悪路

地図上のコースタイムは50分だが、もっとかかった

天狗岳

本沢温泉

なんとか15時を少し過ぎたくらいに本沢温泉到着

お客さんは少なそうだった

本日はスタッフ3名でやってるとのことだった

忘れずに秘湯を守る会のスタンプをゲット

そう、本沢温泉は日本秘湯を守る会の温泉なのだ

今回は初めて新館に宿泊

広い、明るい、清潔、でもちょっと寒い

トイレまで遠い

相方の記憶だと昔は浴衣があったと言うのだけど、自分は記憶がない

あとタオルがついていたと思うのだけど、タオルもなかった

宿泊する際はタオル持参で!

あと本沢温泉はドライヤーなし

部屋にコンセントはなく、廊下に1時間100円のコンセント

Wi-Fiもない

敷地のはじっこの方に行くと風向きによってはちょっとアンテナがたつけど、基本ソフトバンクはつながらない

日常から隔絶された生活を体験するにはよろしい

シャンプーや石鹸もない

水は出し放題だけど、お湯は500mlで100円だ

お酒は生ビール(今回はなかった)から缶の各種アルコール、それから日本酒(地酒)が何種類かある

晩ごはんも美味しかったけど、

たぶんレトルトかな?

なんにせよ山小屋のご飯だ

そういえば今回も光ゴケの写真を撮れなかったな

お湯は最高だ!

濃い黄色のお湯

これに浸かるだけでもここに来る意味がある

加水、加温なしの源泉かけながし

夜はさすがに早く寝た

稲子湯で立ち寄り湯

明け方はピュー、ピューという鹿の? 鳴き声で目が覚める

もう寝るときからパラパラ来ていたが、予報通り雨

バスの時間と、稲子湯に立ち寄り湯する時間を考えて7時出発

しかし足が痛くておもいのほか時間がかかった

雨でフードをつけて目線が下がっていたからか

標識を見落としそうになった

(とんでもないところへ行ってしまうとこだった(^_^;)

けっこう道も荒れていた

やがて路傍にトロッコの廃レールが現れて

びしょ濡れになりながらしらびそ小屋に到着

「何か飲ませてもらっていいですか?」

中に入れてもらい、入り口にザックと濡れた雨具を脱いでコーヒーを飲んだ

小屋の前に餌台があって、リスとかウソが餌を食べに来ていた

温かい飲み物を飲んで生き返る

番をしていたおばさんともう一人のおばさん客の会話で

今電話でこまどり沢で熊が動いてるって

○○大で熊の研究してる人が固定カメラを置いてるんだけど

それを見たらこまどり沢で熊が写ってたって

等々

実は今回、熊鈴を持ってきていなかったのだ

どうしようか

もっとも、私の知識だと熊は雨の日は活動しないはずなのだけど

この話も、持ち帰ったカメラを確認したら熊が写っていたという事で、今現在、熊がいた、というのではないのであろう

念のため森の熊さんを大きな声で歌いながら沢を通過することにして出発したのだった

結果的には、熊の姿を見ることなく稲子湯に到着

バスが来るまで一時間半くらいかな

バス停近くの屋根のあるところで雨具を脱いで靴もスニーカーに代えてから稲子湯さんへ

立ち寄り湯がやっていることは事前に電話して確認していた

ここも他にお客はなくて貸切状態

稲子湯さんにはドライヤーがあったので髪も洗った

それから宿の方にお願いして、建物の中でカップヌードルを食べさせてもらった

こんなに美味しいカップヌードルを食べたのは久しぶりだった

ほどなくしてバスが到着

荷物を抱えて乗り込んだのだった

まとめ

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