コロナ陽性だった! その時どうする?
自分がコロナ陽性になってしまったら、まず何からすればいいのだろうか?
コロナ陽性であることが判明したら、ざっと以下のようなことをしましょう。
0)他者に感染させない行動(マスク・消毒・隔離)を徹底する
1)療養期間(何日仕事や学校を休むか)を確認する
2)コロナの陽性証明を入手する★
3)同居人と職場に連絡する
4)濃厚接触者の確認をする
5)陽性者登録をする
6)食料、薬その他の生活必需品を確保する
7)ホテル療養先を探す
8)実家の家族(援助してくれる人)などに連絡する
「東京都陽性者登録センター」
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/shien/youseitouroku.html
「東京都宿泊療養申込窓口」
03‐5320‐5997
「東京都感染拡大時療養施設申込窓口」
03‐4485‐3726
「うちさぽ東京」
0120‐674‐440 ※体調不安や療養中の困りごとを相談
「抗原検査キット配送」
https://tokyo-testkit.jp
または
https://tokyo-onsettestkit.jp
解説していきます。
0)他者に感染させない行動(マスク・消毒・隔離)を徹底する
まず、自分自身が感染源となっていることに注意します。マスクを着用し、手指だけでなく自分が触れたところも消毒する必要があります。一人暮らしならば良いのですが、家族がいる場合などは家の中で生活空間を分けなくてはなりません。トイレや洗面台やお風呂、寝室も別にする必要があります。蛇口やドアノブ、電気のスイッチなども触るたびに消毒します。それが難しい場合は地方自治体などで用意してくれている療養用のホテルに収容してもらう方法があります(後述します)。基本的には出かけずに家にこもるわけですが、一人暮らしだったりするとその間の食料などを入手しないといけませんから、どうしても外出する必要が出てくるかもしれません。私の場合は月末だったためいろいろな支払いをする必要があり、こっそりATMで振り込みをしてきました。そう、結構コンビニは陽性者がうろついているので危ないんですよ!
1)療養期間(何日仕事や学校を休むか)を確認する
発熱外来を受診すると陽性だった場合に何日自宅にいなくてはいけないかを記した「パンフレット」を配布してくれますので熟読しましょう。現在のところ、療養期間は発症した日を0日目として7日目までが一般的です。8日目からは症状がなければ仕事や学校に行くことができますが、症状(咳など)がある場合は感染力が残っている可能性があるので10日目まで注意する必要があります。医療機関などで働く職員などは予防的に10日間は出勤停止とする場合が多いようです。
2)コロナの陽性証明を入手する
これとっても大事です。
受診した発熱外来で忘れずにもらってきましょう。配布されるパンフレットと一体化しているところもあります。陽性証明は自宅療養する際や陽性登録して自治体から援助を受ける際に必要になります。
3)同居人と職場に連絡する
同居家族がいる場合は即、連絡しましょう。同居家族は「濃厚接触者」となり、仕事や学校に行くことができなくなります。濃厚接触者はコロナ感染している可能性があります。同様に職場にも連絡して、「いつまで自宅療養するか」「自分と濃厚接触した可能性があるのは誰か」を伝えます。職場や学校によって療養期間中の休みの扱いが異なります。私の職場は特休扱いでした。また、濃厚接触した可能性のある人をリストアップして注意喚起する必要があります。コロナは発症の2日前から感染力を発揮するため濃厚接触者が発症した場合、クラスターになる恐れが強いです。基本的にはノーマスクで10分以上の接触(食事や会話)が濃厚接触となります。
4)濃厚接触者の確認をする
家族、職場や学校以外で濃厚接触者がいないかも確認しましょう。久しぶりに会って話した友人とか。連絡することが可能であれば濃厚接触の可能性があることを伝えてください。
5)陽性者登録をする
自治体からホテル療養や食料などの援助を受けるために「陽性者登録」を行います。スマホから行うことができます。発熱外来でくれるパンフレットにアクセス方法が載っているはずです。WEBで検索することも可能です。2)で入手した「陽性証明」の書類と運転免許証などの身分証明書が必要です。陽性者登録をすると食料の配布やパルスオキシメーターの貸与などの援助を受けることができます。またマイハーシスという健康調査用システムにアクセス(自己申告ですが)することができますが、正直、そのメリットはよくわかりません。症状が悪化しているのに連絡が途絶えた場合に安否確認してくれるのかもしれませんが。(^_^;
6)食料、薬その他の生活必需品を確保する
発熱外来で陽性と診断されると咳止めや解熱剤を処方してくれます。それ以外の薬が必要であれば自身で購入しましょう。療養期間中は不要不急の外出は控えたほうが良いので、発熱外来から家に帰る途中で買い物を済ませましょう。もちろん、最良の方法は人に接触しないように通信販売などで自宅へ置き配してもらうことですが。食料は宅配サービスなども使えますし、自治体が段ボールで配送してくれるものもあります。食べたいものがある場合は自分で入手しましょう。私は手指消毒用のアルコールやゼリー飲料などを買いました。
7)ホテル療養先を探す
宿泊料用の申込窓口の電話番号は発熱外来でくれるパンフレットに載っています(東京都の場合は03‐5320‐5997です)。私の場合は自宅で過ごしましたが、家族がいる場合などは家族への影響を最小限に抑えるために宿泊療養を利用することもできます。もっともホテルに空きがない場合もありますが。基本的に同居家族は陽性者が隔離解除になってから0日目のカウントスタートになるため、実は感染した本人よりも濃厚接触の家族のほうが長く仕事を休まなくてはならない場合もあるのです。そのため、在宅で家族と完全に生活環境(トイレとか)を分けることが難しい場合はホテル療養を検討することをお勧めします。発熱外来でくれるパンフレットに連絡先が載っています。スマホで探すこともできます。ホテルから家まで迎えに来てくれます。帰りは自力です。ホテルでは3食お弁当が出ます。無料です。洗濯はできない場合もあります。お酒は飲めません。ホテルには看護師が常駐しており、体調が悪化したときなどは対応してもらえます。ただしやることがなくて暇です。パソコンや本を持っていくなど、時間を有効活用できるように準備しましょう。
8)実家の家族(援助してくれる人)などに連絡する
何しろ自分では外出できませんから、買い物などを代行してくれる人が必要です。別居している家族や友人などに連絡してサポートを受けられるようにしておきましょう。また、コロナは急激に症状が悪化する場合もあるので定期的に連絡を入れる約束をしておくなどして自身の安否確認をしてもらい、急変時にすぐに対応できるようにしておいたほうが無難です。
実は発熱外来を受診することも難しかった!
昨年末にコロナ陽性となり自宅で10日間ほど療養していました。熱は数日で下がり、おもな症状としては咳と倦怠感があり、味覚は異常ありませんでした。ワクチンも5回接種済みだし、今までさんざん遊びまわってたけど感染していませんでした。なのでまさか自分が! という思いもあり、現実を受け入れるのに半日かかりました。
早朝に体調の異変を感じて熱を測ったら38.0℃、職場で他の職員から発熱の連絡があれば即座に受診を勧めてきた自分ですが、「どうしよう」と頭の中が真っ白になって現実を受けいれることができず、結局職場に連絡したのも昼近くになってしまいました。
医療福祉に携わる者ですらこうなのですから、普段そのような事態にふれることのない方々の当惑は相当なものでしょう。
今回は、もしコロナ陽性になったらどうしたらいいか、私の体験をふまえてお話ししたいと思います。
日々の備え! 抗原検査キットを手に入れよう!
今回、自分がコロナになって一番困ったのが、受診できる発熱外来がなかったことです。受診すらできない! つまり発熱しているけど、それがコロナかどうかもわからない、という状態でした。土日にかかっていたことも運が悪かった。近所の発熱外来はどこも予約でいっぱいで受け付けてもらえなかったのです。
実は職場で抗原検査キットを配布されていたのですが、同居人が発熱したときに使ってしまっていたのです。
ですから、少なくとも自分で検査して陽性かどうか判断できればその次の行動に移れますので、抗原検査キットを常備していることが望ましいのです。そして実は
抗原検査キットは無料で手に入れることができます!
ここにアクセスすれば、一日の個数制限はありますがおおむね即日~2日以内に抗原検査キットを配送してくれます(東京都)。
療養期間中の過ごし方
熱がある間は横になって過ごしていました。味覚嗅覚には異状なかったのですが、さすがに食欲が落ちてあまり食べられませんでした。普段はお酒を飲みますが、体調が悪い間は飲みませんでした。体調が悪いとお酒がおいしくないのです。もっぱら読書をして過ごしました。柴田錬三郎の小説をAmazonで購入して読みまくりました。年賀状の準備もしましたが気が乗らずけっきょく年が明けてから投函しました。おせち料理は前もって買ってあったものを食べました。紅白歌合戦を、今年は何年かぶりに通して観ました。とにかく、いまの仕事をするようになってからこんなにまとまった休みを取ったのは初めてでした。これが病気でさえなかったら(^_^;
まとめ
とにかくコロナに感染しないように注意することが第一ですが、もしもコロナになってしまったら、やるべきことは次の三つです。
家族、職場へ連絡(療養期間と濃厚接触者の確認)
療養する場所の選択(自宅か、ホテルか)
必要物品の確保(食料、薬品)
家族や友人に援助を頼みましょう。もしも誰もいなくても地方自治体が助けてくれます。最悪、死ぬ前に外に出ましょう。
そして、
普段から感染しない、させない行動(消毒、マスク、体調管理)を心がけましょう。
それでは今回はこの辺で。またお会いしましょう、おりかなでした!