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ベトナム、フエ(Huế)で語り継がれる怪談

フエ(Huế)で語り継がれる怪談・不思議を、ざっくり“由来/今の様子”つきでまとめました。



1) 天姥(ティエンムー)寺の「別れの呪い」

由来:古くは“天から女神が現れこの丘に寺を建てよと告げた”という創建伝承があり、その後「恋人同士(未婚)が一緒に参拝すると別れる」という噂が広まりました。語りの多くは、身分違いの恋人が寺前の船着場で心中し、その霊が“恋の成就”を妬んだ…という筋です。

今:観光記事や現地ツアーの説明にも“ラブカース”としてしばしば記されます(史実というより民間伝承扱い)。




2) フオン川(香江)の“泣く女”伝説

由来:川辺(特にチュォンティエン橋周辺)で、夜にすすり泣く女の霊に出会うという怪談が語られます。ベトナム戦争期の激戦地だった記憶や水難の民話と結びつき、各種語りが派生。※バリエーションが多く、一次史料は乏しい都市伝説レベル。

今:夜の川と橋のライトアップは名物で、怪談を紹介する旅行記事もあります。




3) 朽ちた“ドラゴン水族館”——ホー・トゥイティエン廃遊園地の怪談

由来:2004年開園→短期間で閉鎖。理由がはっきりしないことから「祟られている」「霊が出る」などの噂が広がりました。巨大な龍の頭部に入れる水族館跡や、草に覆われたスライダーが“心霊スポット感”を強めています。

今:自己責任の探訪記が多数。観光サイトも“ミステリアスで不気味”と紹介。




4) アンバン村「ゴーストの街」墓地

由来:海外在住者からの送金で豪奢な墓が林立し、砂丘の上に極彩色の霊廟が延々と続く異界めいた風景から“ゴースト・シティ”の通称が誕生。直接の幽霊譚というより“死者の都”の不思議として語られます。

今:規模・意匠の特異さが各種旅行メディアで話題。霊を祀る文化背景(先祖崇拝)も合わせて紹介されています。



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小さな注意

現地で“心霊スポット巡り”をするなら、寺社・墓地では静粛/立入禁止の遵守、写真撮影の配慮、夜間の水辺は安全第一で。フエの怪談は“戦争の記憶”や“先祖への敬意”と結びつく話が多いので、リスペクトを忘れず楽しむのがコツです。

他にも掘りたいテーマ(王宮内の怪談、戦時中の証言ベースの話など)があれば、そこに絞って深掘り版もまとめます。

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