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徒花団 『ハハが死んだ後、誰か埋めてやったか?』2004.9.4

徒花団 『ハハが死んだ後、誰か埋めてやったか?』2004.9.4

2004.9.4 阿佐ヶ谷アートスペースプロット 開演19:30


 夜勤明けの大雨の夜に一人で。オンライン予約し2000円。全席自由。時間ぎりぎりだったが最前列ど真ん中で観ることができた。まぁ、椅子じゃなくて座布団なので空いてたんだろう。地下室で、当然(?)狭い。徒花団は初めてだったが、前に罠の『わななき』を観たことがあり、かなり印象的だったのでチケットをとった。


 話は、地方に暮らしながら、変わってゆく現実に、しがみつくもの、ただ見つめるだけのもの、自らも変わってゆこうとするものたち。父は生き残り、ハハ(老犬の名だったが)は取り壊されるホテルとともに死ぬ。ハハを救えなかった青年と、死を望む父を、それでも帰ってきて欲しいと思いつづける娘と。耳に障害を持ちながらも父となり、夫となって地方を出て東京に行く青年と、結婚もせず、クールに、しかし疑問も抱きながら地方に棲みつづけようとする青年と。


 盛り上がり少なく、人物達の口調も淡々としていて「あ、9時だ」という台詞でいつ終わったのかもわからずに終わった芝居だったが、ぼんやりとわかる気もする。


 途中、3㎝ overのゴキブリが出ていっきに集中力Down。だって追っぱらってるのに足元にまでくるんだもん。よっぽど席を立って出ようかと思ったけど、最後までがまんした(すみません、パンフレット投げてたのは私です・・・)。あと、2時間15分は座布団にあぐらで観るには長すぎ。おしりが痛くなった・・・。


 まとめ。おもしろい、というのとは少し違う、でも印象に残る舞台だった。台詞が心に届く・・・。機会があればまた徒花団は観てみたい、と思った。

解説

過去の観劇記録から

徒花団 はほぼ個人劇団といっていいと思うのだが、固定されたメンバーは主宰で作・演出の甲斐氏のみと記憶している

野田秀樹とかが好きだった当時の私にとっては、このステージは衝撃的だった

分かりやすいクライマックスはない

分かりやすいオチもない

しかし、なぜか惹かれる舞台だった

それまでに観たことのないタイプの芝居だった

最近は活動していないのか、表現の場を他に移してしまったのか、情報は入ってこないのだが、また芝居をやるようであればぜひ観に行きたいと思っている

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