ささやき(informations)

蛇骨岳まで 1月の黒斑山から蛇骨岳まで歩いてきた!

カモシカ君に遭遇!

雪山登山、というまでのことでもないのだが
1月の黒斑山から蛇骨岳まで歩いてきた
例年は春先に来ることが多く
今回のようによく締まって歩きやすい黒斑山は久しぶりだった

ランプの宿 高峰温泉に前泊し、夜は満天の星空を眺めた
指先は凍るように寒く風は強く澄んでいた

宿の雪上車で登山口まで
女将さんがスノーシューじゃなくて大丈夫と言うので
足には持参のチェーンスパイクを着けた

宿のおにぎり弁当とお菓子、ポットに熱いお湯を入れて持った

黒斑山まではかって知ったる道
ところがスキー場駐車場の登山口から登山道に合流するところで視線が
なんと!
いるではないか!
横目で我が隊をじっと眺めながら
カモシカが雪から頭を出した笹を食べていたのである
もっと上の方のトーミの頭でカモシカを見たことはあったが
こんな低いところまで降りてくるのかと驚いた
一頭だけで
下半身はいつでも逃げ出せるようにへっぴり腰になりながら
むしゃむしゃと口を動かしていた


私がスマホのカメラを向けても逃げなかった
そこからさらに上がり
薄手のアウター二枚重ねのいつものスタイルだったがうっすら背中が汗ばむくらい
ただし気温は低いので
止まると一気に体が冷える
手袋も冬用なのだが油断すると指先が冷えた
手袋を外してスマホの操作などしようものならたちまち指先がかじかんで痛くなった
はじめは青空も見えていたのだが
山頂に近づくにつれて雲が
トーミの頭についた頃には雲が立ち込めて
目当ての浅間山は頭半分が雲の中だった
残念
あまり寒いのでお湯を飲む
そこでダウンジャケットを着た
そのまま登り続けて山頂
真っ白な空間を背景に写真を撮った
いくつかのパーティーが蛇骨岳の方から下ってきた
迎えの雪上車の時間もあるのだが
今日はかなり歩きやすいし荷物も身軽だ
予定にはなかったが蛇骨岳まで行くことにした
初めての道を歩く
蛇骨岳の方が低いので
だいぶ下ってまた少し登り返す
あまり下りすぎると帰りが不安だ
雲の切れ間から崖下の木々がミニチュアのように見える


ぐるっと林の中を回って
蛇骨岳山頂に出た
晴れていたらそこからも浅間山が綺麗に見えたんだろうけど
空は一面白いガスの中
とりあえず写真を撮って
飛ぶように引き返した
黒斑山山頂で時間を確認
お弁当を使うくらいの時間はあったので
とりあえずおにぎりを1個ずつ食べた
止まっているとドンドン体が冷える
すぐに出発し着た道を戻る
かつてないくらい歩きやすい
たぶん夏道よりもアップダウンがなくて滑らかな斜面を下る
帰りはカモシカはいなかった
徐々にスキー場のBGMが聴こえだして
登山口まで戻ったのだった
黒斑山にはトイレがないので
雪上車が来るまでの間
スキー場のハウスでトイレに行き休憩
熱い缶のココアが身体に染みたのだった
その後、雪上車に乗って再び高峰温泉へ
温泉に浸かってビールを飲み
お弁当の残りを食べた
帰りは高速バスで一路新宿
そこから電車に乗るつもりだったけど
誘惑に負けてタクシーを使ってしまった

天気だけが心残りの山行だった

-ささやき(informations)
-, , , , , , , , , , ,